SNSをやっておいて良かったです①

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先日、10余年振りに、教え子とやりとりをしました。

たまたまInstagramの「おすすめ」に出てきましたので、メッセージを送りZoomで2時間強、話をしました。

 

 

初めて彼女と会ったのは小6の終わり頃でした。前職時代の話です。

その頃、私が担当していた校舎は、次々と同じ校区に大手塾ができ始め、彼女が中1に進級した時、中1の生徒数はわずか6人でした。当時、一般的な大手塾でしたら、新中1は30名程の生徒を抱えている校舎が当たり前でした。校舎の売上に直結しますので、会議では随分とお叱りを受け、まさに八方塞がりの状態でした。

 

その当時から、堀之内九一郎社長の著書を愛読しておりましたが、「プールの水をおちょこで汲み出し始めることの人間になれ」という一節を遂行しようと思いました。

 

~以下、堀之内九一郎「どん底からの成功法則」より引用~

「目の前になみなみと水の張られたプールがあります。その水を栓を抜く以外の方法で、空にして下さいと言われた時、どうしますか?しかも目の前には小さなおちょこしかないとしたら…『無から有を生み出すことのできる』人は、まずはそのおちょこを使って、必死に水を汲み出し始めます。そうしていると、次にコップを見つけることができます。更にコップで水を汲み出し続けると、次はバケツを見つけます。そして、最終的にはポンプを使って一気にプールを空にすることができる。目的に向かってどれだけ非効率でも、一心不乱に努力する者は、結果的に恐ろしいほどの効率的な方法で結果を出せるようになり、『大変そうだから手伝ってやるよ』と援助者も現れる。」

 

あの頃、1週間で1000件ペースで自分の担当校舎独自の手作りチラシを作り、ポスティングをしました。結果、反応があったのは「1件のみ」でした。そこから次々と紹介が広がり、その学年は中3終了時には、45名になっていました。会社からも表彰されました。

 

彼女と話していると、その時の事を鮮明に思い出します。確かに、会議では袋叩きでした。塾は私企業である以上、それは当然だと思います。しかし、たった6人しかいなかった生徒たちの前で授業をすることや、休み時間に交流することは、非常に楽しかった記憶があります。

 

今の当塾も、全く同じ状況と言えます。生徒の数は多くはありませんが、小学生がきちんと話を聞いてくれたり、毎日のように当塾が一番苦しい時期を支えてくれた学年の生徒たちが、いつも自習に来てくれたり、当時私が感じていた「楽しさ」が蘇ってきました。現在、LINE公式アカウントから毎日の授業の様子を、事細かに記していますが、いち早くレスポンスを下さる保護者様もいいれば、先日はわざわざお子様伝いに塾に消耗品を提供して下さった方もいらっしゃいました。

 

5月には神奈川から帰省ついでに塾に寄ってくれるそうですし、今日でも、こうやって交流ができるということを鑑みると、「そこまで的外れなことをやったわけでもないのか」という気になります。