~いい話~友達を持つことの大切さ

最近、授業中によく学生時代の話をする。「とにかくいい友達をいっぱいつくって欲しい」と毎回のように生徒に言っている。(生徒に、「頼むから僕みたいな大人にならないでよ」と言ったら、ある高3生に「はい」と元気良く返事される有様…)

 

一応、自分なりの一生付き合いたい友達の定義です。(完全に主観)

①損か得かじゃなくてその人といたらとにかく楽しい【最重要項目】

②非常識でない・ノンモラルでない

③ただ群れて愚痴や噂話を言い合うだけの「馴れ合い」関係でない

④人の心の機微(きび)が分かる人

 

生徒には、こんな風にはなって欲しくないので、あえて書きますが…

 

恥ずかしい話、大学に入学してしばらく、人付き合いがうまくできなかった。

中卒から大学に合格した「なかなか人にはできないことを成し遂げた」という自負心に加え、「普通に」高校から大学に入ってきた人たちが下に見えたからだ。

 

だから、人の気持ちがあんまり分かっていなかった。当時の部活の仲間たちには本当に迷惑をかけたと思う。自分の短所に向き合うとか、相手の良さを認めるとか、目上の人に教えを請うとか、そういった要素が全て欠けていた。コミュニケーション能力も格段に低かった。気配りも出来なかった。ただの自己中だった。

 

ただ、それに気付かせてくれたのが、大学時代の友人(主に部活の同期)だったように感じる。彼らとの交流の中で、明らかに変わった部分が多い。大学を卒業してから15年。

 

高校中退・3回のニート・その他もろもろ…履歴書を見せたらツッコミどころしかないこんな自分と、今でも仲良くしてもらって本当に有難く思う。自身の結婚の際、同期全員が列席してくれたのは、涙が出る程嬉しかった。そのためだけに商社勤務の友人は、海外から駆けつけ、二次会の出し物までしてくれた。

 

そんな折、14日(木)の休校日は、個人的な相談もあってその中の1人の税理士先生のA氏(仮名)と会ってきた。八重桜がきれいだった。

 

桜

 

自ら事務所を開業しているA氏は、地元では結構な有名人のようだ。お堅い仕事をしているように見えないところが最大の魅力だと思う。職業柄、ついつい人間観察をしてしまう(T_T)

 

また、A氏は、個人事業主の方のサポートを専門にしている。(会社は営業や経理などの部署に分かれていますが、これら全ての部署をオーナー1人で担当するのが個人事業主です) 個人事業主専門のサポートという税理士先生はあまり聞いたことがない。

 

当塾が目標に掲げる「同じ講師が同じ校舎でライヴのみで小4~高3までを指導する、真の小中高一貫指導」を行っている塾もあまり存在しない。

 

職種は全く異なるが、あまり人がやらないことを達成しようとしているので、人一倍の努力と自己犠牲が求められるという点や、課題面でシェアできる部分が多く、情報交換もできて、本当にためになる

 

お互い毎日を面白おかしく過ごしているので、「その道の先駆者になってどちらが先にテレビに出れるんかな」と真顔でよく話す。

 

学生時代のエピソードトークをし、お互い成長したなあ、と話をして、あっという間に時間が過ぎた。「思い出を語り合うだけ」ではなく、「昔も楽しかったけど今も超楽しい!」といえる友人関係は最高だと心底思う。だからいつも生徒にも元教え子にも言っている。「君らが思っているよりもずっと大人の世界は楽しいよ」と。

 

ある社会人の元教え子に「先生のお友達って先生以外は立派な方々ばかりだから、一人ずつ来ていただいて、番外編で授業やってもらったら面白いんじゃないですか?」と言われたことがある。

 

前述のA氏も、セミナー等で人前でのトークは慣れているし、教員免許も持っていたはず。機会を設けて、番外授業として講師にでも呼ぼうかと検討中です。

 

帰り際に満開の八重桜を見ながら「いい友達がいっぱいいてあんたは幸せだわ。それだけでもあんたを大学にやって本当によかった。友達に感謝するんだよ」と何年か前に母に言われたことを思い出したのでした…