浮いたもん勝ち

TS3V0187

当塾では、中学生は、定期テストの2週間前を目途に、学校の補助教材のチェックをする。

本来は、塾ですべきことではないのかも知れない。が、当塾の塾生は(いい意味で)元の出来が悪いため、そこまで口を挟む必要がある。現在の高校生が中学生の時もそうであった。

 

期限までに仕上げることが困難とこちら側が判断した生徒は、こちらからお声掛けをさせていただいている。

 

今まで怠け癖がついていた者が、勉強を頑張り始めると、当然周りから浮く。ただ、周囲との馴れ合いの関係を脱却するためには必要なことだ。ところが、現代っ子はそれが恥かしいらしい。その勇気を持つことが大切だし、それで解消されてしまう友人関係なら、その方がいい。頑張る人にはそれに見合った友達ができる。

 

前回の授業でこんな話をした。

「そんなに周りから浮くのが怖いか?そもそも君たちは、看板すらないようなこんな塾に入塾した時点で周りから浮いている。気が向いた時だけ勉強してみたり、気が向いた時だけ遊んだり、自分にとって都合の良い講師の言葉尻だけをつまみ食いしたりしているのは好ましくない。どうせなら、浮いて、浮いて、浮きまくれ

 

写真は、ある生徒が自習時に机の上に置いているメモ帳である。いつ、何をするのかが、明確に記載されている。ご丁寧に提出期限まで。この生徒の場合、ここまで来るのに小学生時代と合わせて3年かかった。こういう生徒は、何もかも投げ打って全力でサポートしたくなってくる。少しずつだが、浮き始めている。

 

「少しだけ出る杭」は打たれる。しかし、「出過ぎる杭」は打つ事すらできない。講師自身もそれを意識して、日々の授業や生徒対応にあたっている。

 

当塾は、それを理解していただいている強固な支持層に支えられている。

 

個人塾を経営する先生方の覚悟は、並大抵のものではない。

 

・全てのプライベートを犠牲にする覚悟

・風評被害を受けようものなら、地域全体が敵になるかも知れないという覚悟

・いつ職を失うかも分からないという恐怖と闘う覚悟

・ファンが増えればアンチも増えるという覚悟

 

汗と嘲笑にまみれて描いた青写真を必ず実現させるという想いを講師は常に持っている。だからこそ、中途半端な努力はしない。1月5日~3月14日まで、一日も休校日はない。そして、少なくとも今いる意識の高い生徒はそれを理解してくれている。明日も、最高の授業を炸裂させる。