毎日誰かが主人公

考学館各務原校では小4~高3までが1つの校舎に集い、同じ講師がライヴの授業で同じ生徒を指導し続ける。

 

ここ最近は、夕方の自習室が活気に満ち溢れているので、毎日誰かが光り輝く瞬間がある。

今日は高1・2生の英語の演習があった。

高2生には「英文解釈の和訳」と「口頭英作文」をタスクとして課しているので、部活に所属していない生徒は夕方から集まり始める。

18:00すぎには、無声音で音読をする生徒たちの声が教室のあちらこちらから聞こえてくる。

 

今日は、その中でも最近少しずつ成長の兆しを見せているある生徒に目がいった。小6の最初から5年以上、2日に1回ペースで見ているから分かる。

 

必死に音読をするその姿を見ながら、5年以上前の入塾当初のことをふと思い出した。
(写真はイメージ)

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入塾テストは国語が0点だった。要領が悪く、頑固者で負けず嫌い。ただ、自分と似たタイプだからなぜか放っておけない。時に反骨心をあおり、時にフォローし、時にけなし、高校受験を経て、それでも当塾を継続してくれる生徒を見捨てるはずがない。

 

たまたま手が空いていたので、その生徒のチェックをしてみたら、三単現のSも複数形のSも冠詞もどれ一つ抜け落ちることなく、スラスラと英作ができていた。生徒の成長に嬉しい気持ちになった。

そして、今後も素直さも保ちつつ、自分らしさを貫き通して頑張って欲しいと切に願ったのでした…

 

 

この仕事は「御用聞き」ではないので、どんなわがままでも聞き入れることはしない。

 

ただ「こいつのことを何とかしてやらなきゃ」と第三者に思わせるのも、その人の才能だ。授業中にそんなことを思った。