授業後にある高1女子から「ちょっといいですか」と言われた。「○○大学にオープンキャンパスに行ってすごく良かった。今のままでは無理なのは分かっているけれど、どうしても受けたい」と言われた。確かに、その高校からではかなり難しいと思う。しかし、彼女は受かる。根拠は一つ。もう4年間もの付き合いだからだ。
そして、この瞬間、彼女は受験生になった。地方は、「高3になったら受験生」という誤った認識が多い。高校受験と大学受験を同程度のハードルで見ている。そして「偏差値の高い高校に入ったから、自動的にそういう大学に入れる」というとんでもなく誤った発想をする。当塾は、それをぶっ壊す。「行きたい大学が決まった時点で受験生」なのだ。通塾している生徒の最高学年は高2だが、全高校生の半分以上が「受験生」になっている。
更に言うと、中3の成績の「ある部分」を見れば、高校合格前に国立大学に受かるかどうかなど分かる。これは、同じ講師が小中高を指導している当塾のような環境だからこそ、その判別が可能なのだ。
とりあえず、一か月で単語1500を覚えてもらい、その次に新たに2000を覚える。当塾の授業と普段の自習が合体すれば、十分合格は狙える。何よりも、自らの口でそれを言ってくれたことが純粋に嬉しかった。もうあの弱弱しい小学生時代の外見ではない。
遊ぶ子が多い学校だと、なかなかその誘惑を断ち切るのは難しい。もちろん、ある程度の遊びや友人との有意義な時間は楽しんで欲しいと思う。しかし、勉強の取り組みに関しては、周りから徹底的に浮きまくればいい。そういう生徒のためなら、講師は徹底的に自己犠牲を払ってサポートする。
「出る杭は打たれる。だが、出過ぎる杭はもはや打つことすらできない」のだから。
それは当塾も同じ、「異端者」であり続けることが「最高の賛辞」だ。
新たな塾の形を作り、地域を変える。たとえ夢想家のようだと言われたとしても。