最近、教え子の来客が多い。
ここ数年の卒塾生ではなく、全職時代、いまや社会人となった教え子たちだ。
基本的に、「社交辞令」で「卒業してからも遊びにおいでよ」とは言う。ただ、本気でそれは思っていない。塾講師は「消耗品」だと思っているし、卒業してから「教え子との同窓会」とかは好きではない。やろうとも思わない。
「僕は人気講師ですよ!!」をアピールしているだけの自己満足にしか過ぎないと思うからだ。大切なのは、現在通ってくれているお客様に最大のサーヴィスを提供することだし、そもそも卒塾生のことは「先生」でも「生徒」でもなく、ただの「友達の一人」としてしか見なしていない。
それでも訪ねて来てくれるのは、何かしら十余年前に関わったことが彼らの中で思う部分があったからだと思う。
つい先日は、大阪大学を卒業し、そのまま現地で働いている教え子が訪ねてきてくれた。彼女とのエピソードは数え切れないくらいあるので、また今度、生徒の前でお話してもらいたいと思う。
せっかくなので、場所を移して色々お話させてもらった。話を聞く度に、心の底から「こんな僕があなたみたいな立派な生徒を教えてすみません」という思いしか沸き上がってこない。写真は翌朝送られてきたメッセージ(勿論、本人の許可はいただいています)
学歴云々ではなく、教え子たちがどんどん自分を追い抜いていくことが何よりも嬉しかった。