「時間がない」という生徒に限って時間が有り余っている。家に帰っておやつを食べて、ゴロゴロして、テレビを見て、「あ、明日の宿題しなきゃ、ヤバい!!」というパターンが容易に想像できる。
これは「生活習慣病」だと私は位置づけている。
だから、「時間が無いから宿題ができませんでした」という生徒には、「君はよっぽど忙しいんだね」と挑発的に言うようにしている。そんなことを言っている時点で暇人な証拠だ。
時間は自らひねり出せばいいだけ。
暇だからSNSなどの媒体を通して人の悪口を言う。
暇だから他人と自分を比べたがる。
暇だから卑屈になったりすねたりする。
社会人でも学生でもそうだが、毎日を充実して一生懸命生きている人は、少なくともそんなことを考えている暇はない。時間がもったいないからだ。
自分自身で例えると、フルで休みが訪れるのは二か月に1回程度だが、そんなに鬼気迫っていっぱいいっぱいの表情はしていない。生徒たちから見れば、より一層楽しそうに仕事をしているように見えているはずだ。
特に、高等部をやり始めてからは、時間の使い方が格段に上手くなった。
まず、出勤して次の日の授業の準備を手短に終わらせる。いつイレギュラーな面談や電話相談が入ってもいいように。そして、その日の授業の最終チェック+雑務。授業が終わったら電気代節約のためすぐに帰る。帰って夕食&片付け。午前2:00くらいから翌日以降のプリント作成&授業案を練り、配布物の作成などをする。遅い時で寝るのが午前5:00。基本的に土日祝日と学校の長期休暇以外は、午後出勤なので、必要最低限の睡眠時間は確保できる。家族サービスは、平日の午前中を上手に活用している。数少ない休日も友人と会ったり、違う職種の人と交流をすることで、見識を深めるようにしている。
時間は誰でも24時間平等に与えられている。
生徒も同じで、部活動をしっかり行い、忙しい生徒の方が圧倒的に時間を上手く使う。物事の優先順位も分かっている。ただ、気を付けなければいけないのは、親の過干渉で習い事をしすぎて本人がキャパ越えを起こすケースも多い。その見極めは非常に大切だ。忙しいながらも結果を残す生徒は、「習い事の優先順位の1番を塾」においている。
かつてナポレオンはこう言った。
「何かをやらせようと思ったら、一番忙しい奴にやらせろ。それが物事を的確に済ます最前の方法だ」
※自習室に来ると、その雰囲気に圧倒される。どんどん塾を活用して欲しい。