中学生は、夏休みが終わってすぐに、前期期末テストが控えていた。
結果を出すことのできている当塾の塾生はいい意味で「厚かましい」。
最近では、指定された課題をこなした生徒たちが、「もう一回り勉強したいのでプリントをもらってもいいですか?」と申し出をしてきてくれるようにさえなっている。
そして休み時間には、友達どうしで問題の出し合いっこをする生徒もちらほら…
また別の生徒は質問攻めにしてくれる。
彼らの入塾当初の様子からは想像もできない程の成長だと思う。
重視しているのは、質問にせよ、プリントの申請にせよ、他人の大人と話す機会である。
なぜなら言葉を磨く機会になるからだ。大人が相手なら多少は考えて話す。そして、多少は言葉を選んで話すことにもなる。さらに、その生徒の育ってきた環境もすぐに把握できるし、ひいてはそのやりとりで成績も大体は分かる。そういう意味では塾の先生と話すのは貴重な機会だ。
塾講師は「消耗品」だと思ってもらって構わない。言うなれば、「雑巾」のように扱ってくれた方が嬉しい。入試の直前にボロボロになるくらいまで使い古してくれた生徒とは、今日でも良好な関係が築くことができている。その生徒たちが数年後にどんな姿になっているかは後日記載することにする。