品質重視主義は実を結ぶ

中学生のテストが続々と返却されてきた。前回のテストでは理科の点数が極度に凹んでいる生徒が多かったため、徹底的に理科を強化した。大幅なテコ入れを行い、過去の授業プランも全て見直した。

 

お客様には、もうこれ以上は無理と言っても過言で無いくらい、最高の品質の授業を提供させていただいた。どうも理科に対して嫌悪感を抱いてしまっている節があったので、「分かりやすく・楽しく」を追求した。毎回、授業の度に大爆笑が起こる。そして、彼らにも、こちらの言霊がしっかりと伝わったようだ。

 

昨日の段階で、理科だけで33点アップ・27点アップ・26点アップ者が出た。学校の学年平均が前回よりも10点程下がっているのにも関わらずだ。更に、他の科目も塾生平均は大体学校の平均+20~30点程ある。

 

私が賛美したいのは、「行為の価値」が素晴らしいということだ。恐らく、もとから出来の良い生徒から見れば、彼らの点数など普通に勉強していれば、少しの努力で獲ることは可能だろう。

 

ただ「こんな塾」にそんな生徒は一人もいない。今回は、今までをはるかに凌駕するほど生徒と「泥臭く」関わり、ありとあらゆることに口を出した。生徒の一挙手一投足を観察した。彼らのやる気とこちらの本気の授業が融合した結果だと思っている。

 

当塾の生徒対応は、ウイスキー作りにも通ずる部分があると言える。

本場スコットランドにも負けない最高の香りを放つ「原酒」が熟成されつつある。

 

そして…つい先日、出荷可能な生徒が現れた。入塾時、中学校の定期テストの英語が40点台だったある高校生が、センター模試で85%という高得点を叩き出したのである。

 

まだまだ決して気を抜けるような状況ではないが、とことん授業にこだわり続けた結果、当塾の品質重視主義が少しずつ花開こうとしている。