〜Part1からの続きです・・・・・・間が空いてしまいました・・・・・・〜
本質的には違いますが、条件作文の延長上に小論文があると考えて下さい。(小論文を書く土台を図るために、入試で条件作文を書かせるのでは・・・と考えています)
高校部を開始して2年。指導する人数が増えるとともに、対応高校の数も増えました。本年度は、生徒から様々な要望が出てきました。特に目立ったのが、初年度では指導することがなかった小論文の添削依頼です。
ある生徒の小論文を見たとき、思わず「学校で小論文の書き方指導はなかったのか」と質問してしまいました。その文章は、小論文ではなく、感想文になっていたからです。質問に対し、生徒の解答は、「していません。」でした。(本当かどうかは確認できませんが・・・)さらに、「作文と小論文の違いが解りません」と言われ、驚きました。
私の高校時代もそうでしたが、「小論文」がどういうものなのかはっきりした指導がなかったように記憶しています。現在でも、一部の高校では、授業として取り入れているものの、「作文」と「小論文」の違いを明確に教えられていないようです。
生徒がそれぞれ仕上げてくるものは、「条件作文」風の文章です。条件作文として捉えた場合、ほぼ完璧ですが、小論文としては、全て書きかえなければならない文章です。
小論文にも「型」があります。(こちらのほうは、著名な先生方がそれぞれ書籍化しております)これは、練習すれば型が身につくというものではありません。なぜなら、身の回りの出来事、時事問題や社会問題に関心を持ち、正しい情報を仕入れた上で、書かなければならないからです。生徒たちにとって、最も難しいことだと思います。
以前に比べ、ここ2、3年の中3生の指導を振り返ると、周りの情報、特に時事問題への関心が低くなっているように感じます。
「知的好奇心を持つ学生」は、大学が求める学生像に一致します。また、社会に出た後も世の中の状況を掴む能力が必要になります。
「小論文は社会に出てから役に立たない」と言う生徒がいます。しかし、私は小論文は役に立つと考えます。(と、格好良く書きましたが、私も現役時代に”役に立たない”と考えていました・・・・・・この考えに至ったのは、一般企業を経て、塾講師になってからです。)仕事につくと、論理立てて相手に伝える能力が必要とされるからです。
私の”条件作文・小論文”指導の根幹には、この考えがあります。