前職を辞した時、ある生徒からもらったメッセージがある。
◆原文そのまま(固有名詞は伏せてあります)◆
お久しぶりです。○○です。
先生が仕事をお辞めになるとお伺いしました。
2年と半年ほど××校に通わせていただきましたが、先生ほど素晴らしいと感じる授業とは高校に入ってもなかなか出会えません。
あの頃をよく思い出します。
先生がいたからこそ僕は△△高校に合格できました。
感謝してもしきれません。
ありがとうございました!
実は僕は水野先生のような先生になりたいと思っていたんです。先生の授業を見て、教師になろうとつくづく思いました。
いつかは水野先生のような…いや、先生を越える先生になってみせます!
夢を与える授業をありがとうございました!!
それから約6年・・・先日、その生徒が目標を達成し、来春から教員になるという報告をしに来てくれた。教え子たちからの寄せ書きや思い出の品は全て大切に保管してあるが、まさか本当に実現するとは思わなかった。
こちらとしては、「夢を与える授業」をした記憶もなければ、教え子に「こうなって欲しい」と語ったこともない。彼らが自分で自分の歩む道を取捨選択できるような、ちょっとしたお手伝いができたことを嬉しく思った。