レーズンパンの思い出

小4~高3までが同じ校舎に集う当塾。同じ講師が同じ生徒を最長9年指導する。

 

「コンビニでレーズンパンを見るたびに彼のことを思い出しますね」小島先生とこんなやりとりをしていた。

 

「彼」というのは言うまでもなく、当塾からこの3月に首都大学東京に合格した生徒のことだ。今振り返っても、30人という定員の中に、よく入ることができたと思う。言うまでもなく、彼が通っていた高校からの合格者は1名のみ。

 

レーズンパンとブラックコーヒーを持参して彼は学校帰りにやって来る。

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24時まで小休憩を挟みながら、授業を受けてひたすら自習。

23時を過ぎると、無声音で口頭英作文をする声が、高3生が3人しかいない教室に響き渡る。

大好きな光景だった。

 

「すごいですね」とよく言われる。塾がすごいわけではない。

入塾当初の能力からしたら、ほぼ奇跡に近い。ただ、本人が頑張っただけで、塾はそのお手伝いをしただけだ。それはほかの高3生も同じ。周りから「浮きこぼれる」ことを恐れずに、当塾を信じてくれたからこその当然の結果だと思っている。

※「浮きこぼれる」は「落ちこぼれる」の反対語です。

 

周囲に反して、自分が「浮く」には勇気がいる。当塾の方針もしかり。ただ、成功するのは、ブレない軸足を持っている者だけだ。そんな彼らに送った言葉がある。

 

If you have no critics you’ll likely have no success.

<もしあなたを批判するものがいないなら、あなたは恐らく成功しないだろう>

 

If you don’t stand for something you will fall for anything.

<信念を持たない人間は、あらゆることに流される>

 

ただ1つ言えることは、「やる気の無い者に開かれる便利な自動ドアは受験には存在しない」ということだけだ。サクセスストーリーに憧れる暇があったらここの塾の先輩たちを見習って欲しい。最強のお手本なのだから。