私は中学校1年生の3月から高校卒業までの5年間、考学館に通わせてもらいました。入った直後は宿題でズルをするなどして何度も先生に注意を受けました。繰り返し注意を受けていると何だか自分が恥ずかしくなって真剣にやってみようと思いました。今思い返してみると、こう思えたことが現在のような自分になることの出来た大きな分岐点であったと思います。
当時、よく先生が「例外を作ってはいけない」と言っていたので毎日塾に通うようにしました。すると自然と質問をする回数が増え、わかるようになり、勉強がめんどくさいものではなくなっていき、塾が楽しいものになりました。その成果として志望高校に合格することができました。
高校では、塾で大学受験に向けて英語と数学を教えて頂き、どちらの教科も自分の得意科目として受験の武器となりました。結果だけ見ると受験はうまくいかなかったように感じられますが、それでもたくさんのことを受験勉強を通して得ることができています。
一つには、目標にむけてひたすらに努力することです。努力というのは自分の好きなことだけでなく、嫌なことをすることです。これは、確か以前先生がおっしゃったことです。
二つ目は例外を作らないことです。何をやるにしても毎日やるべきだと学びました。勉強をすることや英語の音読をするにしてもです。毎日の小さな積み重ねが最終的に大きな力になります。これら以外にもたくさんのものを得ることができました。
このように考えると、勉強は部活やその他の活動と同じぐらい、場合によってはそれ以上に人間をつくるものだと思えます。人はやらなくてよい努力をするべきなんだと、この5年間、特にこの受験の1年間で強く思うようになりました。別に中卒で日雇いのバイトをしたってなんならホームレスで生活保護を受けて生活することでだって生きてはいけるんです。そうするための努力なんて私がしてきた経験にしてみたらたいしたことないんじゃないかなって思います。そんなことになったことはないので本当にそうなのかはわかりませんが、それでも私が今までしてきた努力はしなくてもまた別の自分になっていただけだと思います。しかししなければ今のような気持ちになれていないのではと考えると努力したことは正しかったと思えるわけです。だから私はしなくてもいい努力をしていきたいです。そして次の目標に向けて努力していきたいです。
最後になりましたがすばらしい環境を与えてくださった水野先生、考学館にはとても感謝しています。ありがとうございました。